2026年11月に発表された総説が、がん治療による精巣機能への影響と精子凍結保存などの生殖保護戦略を整理。日本渡航でがん治療を受ける方への実践的なポイントを解説する。
がん治療による男性生殖機能への影響
2026年11月に『Investigative and Clinical Urology』に掲載された総説が、抗がん剤(プラチナ系・アルキル化剤)や骨盤部・全身放射線による精巣支持細胞・精子形成細胞の損傷、さらには新型免疫チェックポイント阻害薬の生殖毒性について系統的に整理した。病種や治療レジメンによって影響の程度は大きく異なるため、個別評価が不可欠である。
生殖機能保護の戦略と日本での対応
有効な保護手段としては、治療前の精子凍結保存(成熟生殖能力のある成人男性)、思春期前精巣組織の凍結保存(なお実用化段階)、治療中・後のホルモンモニタリングと必要に応じた補充療法が挙げられる。日本の複数大学附属病院では「生殖医学」と「腫瘍内科」の連携外来を設け、同一受診内で生育力評価(精液分析・性ホルモン測定・精巣エコー)と精子凍結をまとめて実施できる場合がある。
渡日治療を計画する際のポイント
渡日前に国内で基礎的な生殖評価(精液検査・ホルモン測定)を終え、結果を日方チームに共有すると円滑に進む。治療開始前に泌尿器科・生殖医療科で少なくとも1回の評価を受けることを推奨する。なお、生殖機能の回復は個人差が大きく、すべての損傷が可逆的とは限らない。がんの治癒と将来の子どもを持つ選択肢のバランスは、主治医と生殖科医の双方と十分に相談のうえ判断されたい。
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診断資料、検査結果、治療歴をもとに、日本で相談すべき専門科と候補病院を整理します。
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